百済寺跡の今3月(2013.3.2.:発掘調査現地説明会)


       
  平成17年度から開始された発掘調査は、百済寺が官営寺に匹敵する伽藍配置と高度な技術をもって造営されたことを明らかにしました。
 本年度をもって調査はほぼ完了する予定で、これからは百済寺跡の再整備計画が進められます。
  晴天に恵まれたこの日、多くの見学者が集まりました。(財)枚方市文化財研究調査会大竹主査による発掘調査の現状についての説明があり、発掘現場と発掘品を解説したパネルに見入りました。  発掘された遺物は、これまでに収納箱(54×
34×14cm)にして約200箱になります。殆どが屋根瓦ですが、奈良時代~平安時代の須恵器、緑釉陶器などの他に、中世の瓦器椀、釜、土師皿なども出土しています。百済寺は想定されていたよりもかなり後まで存続したようです。
  平成19年の発掘で見つかった大型多尊塼仏の破片に続いて、今回は観世音菩薩の頭部など7点が出土しました。夏見廃寺や二光寺廃寺出土の大型多尊塼仏の図像を構成する塼仏群です。
       
  大型多尊塼仏は夏目廃寺、二光寺廃寺、法隆寺、唐招堤寺、当麻寺、興福寺、乙訓寺での出土が知られますが、その他に各種の塼仏がまとまって出土するのは極めて珍しいということです。百済寺が特別な価値をもった寺であったこが覗えます。   発掘現場  今年度の調査は主として僧院地区(講堂、食堂など)を中心に行われましたが、食堂西辺に掘立柱建物の存在が確認されるなど、新しい発見がありました。  百済寺は、南門、中門、金堂、東塔、西塔、回廊、講堂、食堂を擁する伽藍地を中央にして、東南院、東北院、西北院、西南院(百済王神社)などの付属院地があり、百済の会整然と区画された寺域が形成されていたことが分かりました。一辺140mの正方形の寺院地でした。
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